2020年にやったこと

ハイライト

  • 子供が産まれた
  • 大学院生になった
  • Ruby 3x3 を達成した

全てが妻の大きな助けがなければ有り得なかった。すごく感謝している。

発表

子供ができる前に発表か録画ができないものは基本的に応募もしなかったし誘われても断わっていた *1 ので例年より数が少ない。幸運にもそれ以前にお声がけいただいたところで登壇させていただいた。

毎回新ネタをいれてるつもりではあるものの、ここ数年ほとんどRubyJITの話しかしていない…。ちなみにRubyConf Chinaは初のKeynote枠でのお誘いだった。コロナな分スピーカー集めるの大変そうだったのと、オンラインなのであまり違いを感じなかったというのはあったけど。

仕事

去年書いたサービスの切り出しが一区切りついて、それを活用して新プロジェクトが1つ以上効率的に進められていた感じがするのでよかった。切り出しの完全な終了が終わらないと各所に負担がかかるもののプライオリティが下げられているというのが残念ポイント。

育休後の後半は他の人が二人でやっていたその新プロジェクトに数名と僕が加わりつつチーム内でのリードを僕がやっていた。入社してからいつも一人でいろんなチームのリポジトリに自分でコードを書いて解決しにいくということが多かったが、そういうムーヴをしているとどんなにいい仕事をしても評価されにくく、実際会社へのインパクトがスケールしないのも事実なので、重要なものに集中しつつ協調作業もしやすいようにうまくマイルストーンを切ったり、自分が得意なタスクを自分が消化し続けるのではなく他の人もできるようにするのを意識して働くように変わった。

US生活

コロナなのでかなり長い間ロックダウンされていた。普通に店内での外食や映画館やゲーセンがやってるらしい日本はすごい。家族と過ごす時間や趣味の開発以外の唯一の楽しみであるタピオカドリンクをほぼ毎日飲んでいる。あとは大体だっこ紐で散歩。

コロナの影響でトランプがビザでの入国を困難にした関係で、現時点では一応可能ではあるものの再入国のリスクがかなり高くなってしまったので、僕は今年は日本に一秒もいなかった。ベイエリアには治安が最悪のところにしか音ゲーが置いてあるゲーセンがないので、毎シリーズSP八段だけはとりあえず受け直している音ゲーもやっていない。

生活の基盤整備が落ち着いた夏ごろからUSでの資産運用をやり始めた。いまだに資産の大部分は日本円でそっちはもう動かせないんだけど、USDの運用だけで毎月平均10万円相当の利益がでており、そのままのペースで老後まで行って欲しい。

あと、会社のご厚意で渡米後すぐ始めていたグリーンカード申請の準備が終わり、やっと今月申請が始められた。EB-3なんだけど、運が良ければここから1年半くらいで終わりそうだが、コロナな上にS.386が通りそうなので取得までここから2年、最悪3年くらいは普通に覚悟している。

勉強

大学院入学に必要だったTOEFL 100点が本当に大変だった。口頭で頻繁に英語を話すチームに入ってからもう3年弱経つが、いつまで経っても英語わからんなあという気持ち。実用上はリスニングが一番苦手で、スピーキングはどちらかというと時間を投資できているつもりなのだが、試験を受けるとリスニングの点数が高くてスピーキングが低い。

TOEFL試験勉強の間にリーディング速度の向上が感じられ *2、英文ライティングの型みたいなのを覚えて書く構成に自信が持てるようになったのはよかった。

入学後も楽しくやっている。大体前回の記事に書いてその後は冬休みなので今はそれ以上書くことはない。

ブログ

アメリカ関係のブログを4つはてなブログに書き、Ruby 3の話をMediumに、ほぼ自分向けの技術メモは8個Qiitaに書いた。

OSS活動

新作はrspec-openapiで、こういう一瞬で作れるけど爆裂に便利な小さいツールは思いついたら書くのをやり続けたい。JIT開発に必要だったのでdwarfを勉強してdwarftreeというのも書いていて、これはMJITの開発をする上で便利に使っている。

とはいえいろいろ作り続けた反動で、多い時は一日3回、少なくとも週に数回はGitHubのissueかPRの通知が来るようになり、ほとんど真面目に対応しているんだけど時間の配分が結構難しくなってきた。自分がやりたくてやっているJITの開発はさておき、それと育児や学業の他に別に時間が余ってるわけでもないのに他人の要望に対応するというのは正直大変*3になってきたのだけど、GitHub Sponsorsで毎年Ruby Prize最終ノミネートくらいのお金がいただけるようになったので、実はこれで結構精神的に救われている。

メインにやっているRubyJIT開発は、2020年の目標にもしていたRailsの高速化は大きな進捗はしたものの達成できず、その分最も公式なベンチマークであるOptcarrotの3倍高速化を期末試験が終わったあたりから本気を出すことでどうにか達成した。Ruby 3x3以外にもかなりいろいろやっていて、妻の多大な協力のおかげで、一人が一年で作れる範囲ではとても多くの成果を出せたと思う。

2021年は

まずコロナが収束して欲しいという切実な思いがある。長らく会えてない人に会ったり、子供にいろんなことを体験させたりしたい。あと帰国の自由度が上がるよう、グリーンカードの申請が終わらないまでも進捗はして欲しい。

個人目標は、2017年から言ってるけどJITRailsが速くなるようにするのと、取る授業全部成績A、といったところ。

*1:なのでRubyKaigiもCFP通ってたけどTakeoutには登壇しなかった

*2:というかTOEICでもそうなんだけど、リーディングがめちゃくちゃ遅くて解ききらないことが多かった

*3:労力をかけずにマージできるPRが来ることは1%くらいしかなくて、他は1回あたり数分から数時間飛ぶ