RubyConf 2016 で話してきた & MItamae v1.0.0をリリースした

RubyConf 2016で登壇してきた

2016/11/10〜11/12にアメリカのオハイオ州シンシナティRubyConfというイベントがあって、Ruby DSLによって設定できるCLIツールをRubyインタプリタやgemの存在に依存しないシングルバイナリとして実装するための知見を「Evaluate Ruby Without Ruby」というタイトルで発表してきた。

発表資料

発表動画

RubyConfってどうなの

RubyConfはRubyKaigi並に規模が大きいもののあまりRubyのDeepな部分には期待できないカンファレンスなんだけど、当時行ったことがなかったアメリカに行ってみたいという思いがあって去年も参加していた。あと、RubyKaigiとは違った層の海外のエンジニアと話せる *1 のも良い点だと思う。

去年はRubyKaigi 2015で話したものと同じ内容のCFPをRubyConfに出してリジェクトされ悔しい思いをしたが、今年はRubyKaigi 2016で話したものと今回の新作トークの2つのCFPを出したら新作の方が通って話せることになったので、今回は海外で登壇するという目的もあった。

海外で登壇した感想

英語むずい。

僕は基本的に発表スクリプトを書かないで発表するんだけど、英語の勉強が不十分なので、英語で話すことに脳のリソースがかなりもっていかれるのと緊張でスライドに書いてあること以外に何を話そうと思っていたのか忘れてしまい、発表練習していた時に比べ発表時間が短くなった。慣れが必要なのでまたやりたい。

一方、英語ネイティブの人たちを相手に英語でトークをするという点での精神的障壁に関しては、過去のRubyConfやRailsConfの動画を見ているとそこまで流暢でない英語を話す人もいたので開き直ったら意外と大丈夫だった。やっていきがあれば何でもできる。

MItamae v1.0.0をリリースしました

上記の発表でモチベーションや実装方法を紹介しているMItamaeItamaeという構成管理ツールの別実装なんだけど、RubyConfから一週間以上経った今、本家の機能のうちMItamaeにいれようと思っていた機能が一通り揃ったのでv1.0.0をリリースした。ついでに使われてるmrubyも最新にしてある。

初めて知った人向けに書いておくと、MItamaeはitamae sshなどItamaeの全ての機能を置き替えるものではなく、ツールの特性や用途は少し異なる。MItamaeについて日本語で紹介している記事はこちら: Itamaeのmruby実装「MItamae」が大体いい感じになった話 - k0kubun's blog

github.com

現在の導入実績について

社内での導入はWIPなんだけど、既に社外での利用事例がある模様。ありがとうございます。

qiita.com

tech.sideci.com

お気持ち

というわけで機能も揃って導入実績も増えてきたMItamaeをよろしくお願いします。

*1:実際にはRubyKaigiにも参加してるような人と話すことの方が多いけど、RubyKaigiでは見たことないがGitHubとかでは見たことある人と話すこともあったし、あとRubyKaigiと違って場の雰囲気的に英語で会話する行為へのハードルが低い